競艇植木が電撃引退

  • 2007.07.21 Saturday
  • 00:28

 競艇界の第1人者で、生涯獲得賞金が23億円に迫っている植木通彦(39=福岡)が19日、突然引退を表明した。植木は1986年(昭61)にデビュー。89年にはレース中の事故で全治5カ月、顔を75針縫う大けがをしたが、見事に復活。96年には公営競技では初の賞金2億円を突破するなど数々の記録を更新。「艇王」と呼ばれ競艇ファンの信頼も厚かった。きょう20日に東京都内のホテルで引退会見を行う。
 突然の植木引退のニュースが、19日艇界をかけ巡った。植木は前日の18日まで鳴門競艇場でレースに出場し、引退はごく一部の関係者しか知らされていなかった。「まだ十分に走れるはず」。G1レースの「開設54周年記念レース」が開催されている徳山競艇場でも、植木とともに、競艇のトップを争う選手の間に衝撃が走った。

 15日から18日までの4日間レースが、植木最後のレースとなった。一緒に出場していた植木の1番弟子桂林寛(36=福岡)でさえそのシリーズで初めて引退を聞かされたという。植木は「選手としては20年でひと区切り。今節でやめるよ」と語ったという。

 植木は86年にデビュー。その素質はデビュー当時から高く評価されていたが、全国にその名が知られるようになったのは、89年に桐生競艇場での大けがを克服し、トップレーサーへの階段を上るようになってからだ。96年には公営競技史上初となる獲得賞金2億円を突破。しかし、その道は決して平坦なものではなかった。

 復活、復活のレーサー人生だった。1度目の復活はレース中の事故で顔面を75針縫う大けがから復帰した89年。「けがを克服して、怖さを乗り越えるために」と、自ら志願してけがをした桐生競艇場(群馬県)での復帰を決めたことが、植木伝説の始まりになった。けがから復帰した3年目の92年、地元の福岡競艇場でG1を初制覇。翌93年に戸田競艇場の「第28回総理大臣杯」で、SGとしては初めてモンキーターンを駆使して初優勝を飾った。その後モンキーターンは、競艇の旋回技術を革新的に変え、植木は97年まで5年連続でSGを制覇、一気にトップの座にまで昇りつめた。

 20代は文句なしの成績を残しが、98年からはタイトルに手が届かず、30代の初めの頃には“植木限界説”が流れていた時もあった。01年に地元地区の唐津競艇場で4年ぶりのSGタイトル「第11回グランドチャンピオン決定戦」を手にし、2度目の復活を果たした。ヒーローインタビューでは「もうSGは勝てないかと思っていた」と大粒の涙を流した。

 3度目の復活は05年。03、04年は不振を極め、10年連続で出場を続けていた賞金王決定戦の出場を逃した。だが、05年に常滑の「第32回笹川賞」で2年半ぶり、通算10回目のSG優勝を決めて艇王復活をアピール。しかし、植木にとってこれが最後のSG優勝になった。

 今年3月の平和島SG「第42回総理大臣杯」の優勝戦では、1番人気に押されながらフライングを切り(スタート事故)、優勝戦の売り上げの9割以上となる17億4000万円を返還。ペナルティーとして、1年間のSG出場権利を失っていた。

 植木は日頃「トップを守れなくなった時が引退の時」と語っていた。最後の出走となった18日の鳴門10レース出場の直前までエンジンの整備を続け「オレも最後の最後まで仕事をするもんやな」と笑っていたというのが、いかにも植木らしい幕の引き方ともいえる。

 上滝和則(植木と並び九州の代表選手)全然知らなかった。引退は止めた方がいい。総理杯のFが原因なら1回の失敗は誰にでもある。今は何を言っていいかわからない。走ってもらいたいし、引きとめたい。

 田頭実(同じ福岡県で1期先輩)追いつけ追い越せと目標にしていた選手。辞め時を考えた結果なんでしょう。急なことだし、今はご苦労様とか言えない。

 松井繁(賞金ランキングも植木と競り合うライバル)ホンマか…(絶句)。上に立つ者としての重圧や苦労など、つらい気持ちはよく分かるけど…ただ、残念としか言いようがない。もう1度、SGの舞台で戦いたかった。一流のプロとして、植木さんも相当に悩んだことやと思う。選手にとって引退は誰でも通る道やけど、それにしても早過ぎるよ。

 今垣光太郎(05年のSG常滑笹川賞で植木の2着)寂し過ぎます。植木さんは、人間的に器の大きい人と思います。SGで厳しい結果が出ても、黙って受け止める姿勢は本当に尊敬していました。僕が尊敬の念を抱いていることを知ってか、レース場ではよく話しかけてくれました。『光太郎、負けても、負け惜しみの言葉は対戦相手に言ってはいかんぞ』という助言を、そして常に勝ちにこだわる姿勢を、肝に銘じて走っていきたいです。本当にお疲れ様でした。
【日刊スポーツ】
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